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2012年02月02日(木)

ティッピングポイント

こんにちは。大野秀樹です。以前地球温暖化の番組の中で、自然界には、そこを超えてしまうと後戻りすることのできない点があると言う様な事を言っていました。ポイント・オブ・ノーリターンや、ティッピングポイントという言い方をするそうです。事実的なことや物理的な事が累積して、その変化の方向性を変えることが、人類の現在の力ではできなくなる点なのだそうです。イメージだけでいえば雪玉が転がるうちに、防ぎようの無い大きさになる様な事と思います。いつがその時かは誰にもわからず、温暖化の話で言えば、今がもうその点を超えてしまっているかもしれないわけですから、いったいどうすればというのは、大変な問題です。そのように、僕達自身の抱えている問題にも、後戻りできない地点というものが存在して、もう越えてしまったものや、多かれ少なかれ、日々近づいているのだと思いす。日本や世界中、すなわち人間一人ひとりがこれだけ大変な状況でも、ダンスという一見楽しいものをしていると、隣接しているはずの切迫したものの存在を、あやふやにしてしまいそうになりますが、ダンスの根源的な性格に、貧困や苦しみと隣り合わせの所にダンスの要求の高まりがあることは、忘れたくありません。

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