2012年04月05日(木)
聴く
こんにちは。大野秀樹です。よく最近思う事なのですが、年齢を重ねた方と接する機会が多い仕事をしているなかで、年齢を重ねた時人間はある種自分の経験による裏打ちを重ねていることにもなり、よく物事の柔軟性を欠く事があります。これは、勿論自分の事を思ってもそうなのですが、僕が危惧しているのは、その中でも人の話が聴こえなくなるという現象です。その人は精一杯聴いていると信じ切って聴いているのですが、傍目から見ると全く聴こえていないらしいというのが丸見えと言う様な見え方で、試しに何を言っていたかを答えてえてもらおうとすると、何て言ってましたか?と言う具合に。これは、もともと言語と、その人の何を言わんとするの共有することの限界で、大変に難しいことなのですが、人生を重ねた人の、思い込みで聴く分かり方が邪魔をし、経験の無い人の、その人はいったい何を伝えようとしているのだろうと言う素直な疑問、興味が少なくなっているからでないかと思います。これは、だれにとっても例外なくそうで、良いようにも悪いようにも働きます。私達にとって、ダンスにしろ、社会現象にしろ、自分自身の事にしろ常に分岐点の重要性を聴き分け、行動を変えなくてはならないからです。