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2012年06月14日(木)

大人の記憶

こんにちは。大野秀樹です。六月に生まれた為か、関係はないことかは分かりませんが、僕は紫陽花がとても好きです。咲き始めの青々としたつぼみから薄らと色づいていくころは、高揚と感傷の入り交じったような感じを覚えます。今頃は、よく利用する井の頭線線路沿いに植えてある紫陽花が、大変に綺麗で、目と心を楽しませてくれます。人間は大人になるにつれ、様々な感情や感覚を獲得していき、良くも悪くも、それに縛られたり、頼ったりしながら、また新たに構築して行きます。時折耳にする、実に率直でいて丸ごとで、そしてあまりにも無防備な子供の叫び声などは、どこかハッとさせられる響きを感じます。以前アーチェリーの日本代代表で高校教諭でもあり話題になった山本選手が『実力が同じレベルで、ある局面を競い合った時、一方がまだ若く、一方が経験を積んだ熟練であった場合、勝つのは若者の場合が多い」と言っていました。はじめは耳を疑いましたが、理由を聞いてとても納得しました。理由は経験を積んだ者は、成功の経験と同時に失敗の経験も同じだけあるため、ここぞという時にその記憶が足を引っ張る事があるのだそうです。

自分の事を思ってみても、ダンスの感覚を常に新鮮なものとする事の大変さは、気付けば知っても知らずでもの内の慢心、記憶に頼った動きの手順、予定内の調和など様々な物の働きで、ある種闘いの様に感じています。

しかしながら、ダンスの魅力は、肉体、感情の生々しい響き合い、輝きに他なりませんから、踊り手にとっての精進によるところです。

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