2012年10月04日(木)
好奇心
こんにちは。大野秀樹です。人間にとって大切なものに興味や好奇心というものがあると思いますが、対象に対して焦点を合わせ、それがいったいなんであるかを知り得たい欲求の高まりや、その力の事を指すのだと思います。その力は、その対象そのものやそれが発する言葉から、言葉を越えた何かを感じ取らせ、何某を伝えていきます。その力が失われるとき、何かが伝わっていくということは本当にないのだなと思います。
若さや若者の事を語るとき、よくそれらが引用されるのは、若者が好奇心や興味を花開かせ、みるみる何かを感じ、学んでいく様からでしょう。
ときに興味や好奇心は残酷で、興味の無いものには反応を示さず、好奇心の持てないものには苦痛すら感じます。
若さはそれらに従順で、時にそれによって傷つきもし、もがきながら成長していきます。
よく大人であることを、それを抑制したり、世間体を寛容に受け入れているように振舞うことと思われていますが、大人の中には死んだ鳥がたくさんいるように、大人のする興味や好奇心に裏打ちされていない一般的正論の中にいると苦痛です。
不思議なことに、その不毛なはなしに多くの人が進んで参加し、会話に花を咲かせています。
ダンスもそのように踊られているのをよく目にします。
大人でいるということは、好奇心や興味だけでは生きていかられない、葛藤や苦しみも同時に背負いながら、それでも感じ、学び続け成長していく人のことを言うのだと思います。