2013年02月07日（木）
歌や踊り
こんにちは。大野秀樹です。以前にも書いたことがありますが、映画などの中に、ダンスシーンが何らかの意味や意図を持って組み込まれる事はよくあります。ましてや、踊りと音楽や歌によって物語を展開していくミュージカル映画もたくさんあり、全盛の頃に比べれば、割合ははるかに少ないかもしれませんが、今も秀作と思えるものが創られています。いずれにせよ、音楽の中に物語や、人生に於いての意味がある以上、それに乗って踊られるダンスには、踊り手の人生観や音楽のそれらが映し出される為に映画の重要なシーンなどに組み込まれるのだと思います。
しかしながら、歌や演技などもそうであるように、編集技術やコンピュータグラフィクスの発達で、加工に頼るが為に落ちていく技術は深刻で、それは踊り手にも同じように起こっています。往年の作品の中に映るスター達には、今の人には無いハッとする重要な何かがあります。彼らが歌い踊る映像は、豊かな幸福感を感じさせてくれます。
現状を見るに私たちは重要な何かを失っているに違いありません。
