2013年03月14日(木)
ダンス
こんにちは。大野秀樹です。ダンスの映画などの中には、よくキラリと光る真実と思える言葉が出てきます。脚本家が凄いと言えばそれまでですが、やはりモチーフとして語られるダンスが、真実を映し出すものだからだと思います。ですから、以前も書きましたが、音楽家やダンサー、作曲家、振付師などがふと語る言葉もとても確信を突いたものであったりします。
「我々は言語を獲得するよりも以前に、リズムによって意思を伝え合っていたのだと思う・・・。」「私にとってのバレエは、情熱という言葉では軽すぎる、もっと身を焼き尽くすような何か・・・。」という様であったり、「私は、とても疑い深く、すべてを疑ってみる。だから自分の踊った全てをひとつひとつ思い返してみる・・。」といったことを、いとも簡単に普通に言ったりします。こういった言葉を聴くたびに、心臓を鷲掴みされるような感覚を持ちます。彼らの言葉はこうして誰かのこころに伝わり、インスピレーションを与え、ダンスを呼び起こします。
また、悲しみや怒りは大きなダンスのエネルギーであります。勿論喜びは大きなエネルギーですが、喜び自体がダンスそのものだったりもします。よく、「悲しみは笑顔で隠せ」とありますが、私たちはどうしようもなく悲しみの中を生きていて、だからこそ踊ったり歌ったりとしているのだとよく思います。
先ほどから取りとめもないような話を書いていますが、このようにして、ダンスは人間を支えています。