2013年05月16日(木)
北極
こんにちは。大野秀樹です。もう既に陽気は、夏のような暑さを含み、真夏日などという言葉も飛び出しているわけですから、年々どれ程の暑い夏になるのかと、不安が過ぎります。
そういった不安や懸念のなか、1970年頃に比べると、北極の氷の面積はおよそ半分になっているそうで、そういった事情からそれを他所に、資源開発競争が激化していたり、航路としても利用され便利になるとか、日本も競争に乗り遅れないようにとかいう話になっているようです。氷の体積でいえば、もっと減少していて、氷の厚さは4メートル以上あったものが、今は60センチ程度とか。
普通に考えて、これは大変なことだの筈が、ビジネスチャンスだとかいう話になり、更なる破壊を加速させることを考える。これを今時のプラス思考というなら、そんなものは必要ない。
しかしながら、このようなことはだいそれた特異な話ではなく、私たちの日常に普通に入り込んでいる話です。しかもこれほど分かりやすくも無く、生活、仕事に密着している分、これも勝ち組、負け組みなるものから始まり、プラス思考、ウィンウィンの関係、相手にとって心地よいようにとか云うものの考え中で、どんどんと生々しく実体のある大切なものを蝕みながら。
本当に大切なものは、私達に甘美なものを与えると思いますが、そこに至るには、相応の痛みを感じたりするものの筈で、私達が享受しようとするのは、よくその見かけの表面上の利益であったりするのだと思います。
何れにせよ、人間の恐怖心や欲求に巧みに働きかけ、ビジネスをした方が勝ちの仕組みのようで、それでいて尚、したたかに人の役に立っているという自尊心すらを満足させながら。