2013年05月23日（木）
結果
こんにちは。大野秀樹です。先日、気候の崩れの話をこの場に於いてしていましたが、観測された地球の大気中二酸化炭素の濃度が、初めて４００ppmに達したという報道がされました。観測開始以降、年々に上昇してきた結果の値なのだそうです。専門家の話によれば、これは危険水域を超える値で、人類が未曾有の気候変動を加速度的に経験するだろうという見方です。
宮崎駿さんが映画「もののけ姫」のインタビュウの中で、今の子供たちは、本能的に今のこの時代に漂う、行き先の不透明な不安や、環境の変動による危機を敏感に感じ取っていて、これから彼らが直面することになるだろう問題のさまざまなジレンマを、この映画の中で描く必要があった。およそ言葉の違いはあるにして、この様な内容の事を仰っていました。
本当に映画の中では、どちらにも其々の正義があり、それが対立、争いを繰り広げながら、それでも時の進みの中を生きていくという強いメッセージを以て描かれていました。どちらかに善を置き、わかりやすい物語上の解決にはもはや意味がないというような仕方で。
私たちが今までの仕方には問題があるということを承知していながら、実際には様々な問題のジレンマにすっぽりと挟まれる形で、結局のところ自分たちの都合の良い選択しかしてこなかった結果のひとつの顕れですが、この度の結果が決して後戻りすることのできないポイントを過ぎてしまったことを指すのだとすれば、その気候変動による様々な困難への覚悟が必要になります。
