ブラックプールダンスフェスティバルもあっという間に幕を閉じ、日本インターへとシーズンインしようとしています。今回のブラックプールの競技会は様々な話題でダンス界を賑わし、開催自体にも色々な声が上がっておりましたが、蓋を開けてみるとやはり伝統的で由緒あるコンペティション、素晴らしい盛り上がりを見せたいたようです。新旧チャンピオンの交代等、ダンスシーンの歴史が動くようなドラマが見られるのも大きな魅力の一つです。会場にいる観客とフロアーを彩る選手、そしてチェアマンとバンドが織りなすその一体感たるや、いつまでもその会場から離れたくない、帰りたくないという感情が生まれます
私がはじめて参加した時、競技会前は、自分の出場するセクションのことで頭がいっぱいで、楽しむ余裕など全くない状態。そこに、追い討ちをかけるように、超ハイレベルな欧米の選手の練習姿が視界を独占。練習時間としてフロアー解放された時にみた光景は、DVDや YouTubeでみたものとは全く違って、自分の自信を全て吸い取られるようでした。とにかく全員凄くて出番直前の時は、心臓が飛び出るような緊張感とガケに追い込まれるような感覚に近かったですね。このまま何もできず日本に帰ることになったらどうしようとか考えたり。なんとか踊り終えても緊張状態が解けない自分に、会場にいたイギリスの先生が「顔がナーバスだよ。深呼吸して。もっと楽しんで!」そんなこと言われても、、まぁ色々考えず楽しむか。半分諦めて、言われた通り次のラウンドに全てをかけて臨んだところ、今まで感じたことのない景色を見ることができました。自分達の表現するリズムと、その周りで踊る選手の動きからくる風、観客の熱など、ビックアップするとキリがないですが、会場の空間をつくる一員になれたというか。そんな小さな出来事もドラマになる特別なイベントだということですね。
今回はブラックプールについて触れましたが、また他にも競技会や海外留学での出来事についても紹介していきたいと思います。ではまた